モバイル通信ができないとき、最初に何を確認する?
問題:Wi-Fiにつないでいるときはインターネットを使えますが、外出先ではウェブページが開きません。最初に試す方法として適切なのはどれでしょうか。
- すぐにAPNやネットワーク設定を、見つけた情報どおりに変更する
- Wi-Fiを一時的に切り、機内モード・モバイルデータ・SIMの状態を確認する
- 海外ローミングを常にオンにする
答えは B です。モバイル通信は、携帯電話会社の回線を使って4Gや5Gでインターネットに接続する機能です。5Gが表示されなくても、機種・契約・地域・電波状況によって4G/LTEで通信できる場合があります。5Gが使えないだけで回線全体が止まったと判断せず、4G/LTE表示、対応エリア、機種と契約の対応状況を公式情報で確認します。まずWi-Fiの影響を分け、端末設定、SIM・eSIM、契約や通信会社の順番で確認します。
Wi-Fiの問題とモバイル通信の問題を分ける
Wi-Fiは、家庭や店舗などの無線LANを使う接続です。モバイル通信は、SIM・eSIMと携帯電話会社の回線を使う接続です。Wi-Fiが使えるからといって、モバイル通信も正常とは限りません。
どの状態かを分けて確認します。
- Wi-Fiを切ると使えない:モバイルデータ、電波、SIM・eSIM、契約を確認する。
- 特定のアプリだけ使えない:そのアプリのモバイルデータ利用がオフになっていないか確認する。
- 通話やSMSも使えない:モバイル通信だけでなく、SIM・eSIMや回線全体を確認する。
- 場所によって使えない:電波の届きにくい場所や通信会社の障害を確認する。
確認中は、Wi-Fiを切った状態で動画や大きなファイルを何度も開かないでください。通信量を余分に使うおそれがあります。
機内モードとモバイルデータを確認する
画面上部に「圏外」「SIMなし」などの表示がないか確認します。機内モードがオンだと、携帯電話回線への接続が止まります。
- 「機内モード」がオフになっているか確認する。
- 「モバイルデータ通信」または「モバイルデータ」がオンか確認する。
- いったん機内モードをオンにして少し待ち、オフに戻す。
- Wi-Fiをオフにして、ブラウザで小さなページを開いて確認する。
iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」、Androidでは「設定」→「ネットワークとインターネット」や「接続」→「モバイルデータ」などから確認します。設定名や場所は機種やOSによって異なります。
デュアルSIMなら、データ通信に使う回線を確認する
2つのSIM・eSIMを使えるスマホでは、通話用の回線とデータ通信用の回線を別々に選べることがあります。データ通信に使う回線がオフになっていたり、契約のない回線に設定されていたりすると、モバイル通信ができません。
- 設定画面で、使うSIM・eSIMの回線がオンになっているか確認する。
- モバイルデータに使う回線が、契約中の回線になっているか確認する。
- 機内モードやモバイルデータを切り替えたあと、電波表示を確認する。
回線を削除したり、eSIMを再発行したりする操作は、通信会社の案内なしに行わないでください。再発行や開通に必要なQRコードが使えなくなる場合があります。
通信量の上限・低データ設定・アプリごとの許可を確認する
契約したデータ通信量を使い切ったり、端末側でデータ上限に達したりすると、通信会社の設定によって速度が制限されたり、通信が止まったりすることがあります。iPhoneの「省データモード」やAndroidの「データセーバー」は、主にバックグラウンド通信や自動更新を制限する設定です。特定のアプリの通知や更新だけが遅い場合は、この設定とアプリごとのモバイルデータ利用を確認します。
次の項目を確認します。
- 携帯電話会社の公式アプリや会員ページで、残りの通信量と利用停止を確認する。
- 端末の「データ使用量」や「モバイル通信」で、上限や警告が設定されていないか確認する。
- 特定のアプリだけ使えない場合、そのアプリのモバイルデータ利用が許可されているか確認する。
- 海外にいる場合は、契約した海外データ通信の方法とローミング設定を確認する。
海外ローミングは、オンにすると追加料金が発生する場合があります。料金と対象地域が分からないままオンにせず、契約している通信会社の公式案内を確認します。
電波の場所と通信会社の障害を確認する
地下、建物の奥、山間部、混雑した場所では、電波が弱くなることがあります。屋外や窓の近くなど、電波が届きやすい場所へ移動して確認します。
同じ通信会社を使う家族や近くの人にも同じ症状があるか聞くと、端末だけの問題か、地域の障害かを切り分けやすくなります。通信会社の障害情報やメンテナンス情報は、公式サイトや公式アプリから確認します。
電話やSMSも使えない、画面に「SIMなし」「緊急通話のみ」などが出る場合は、モバイルデータだけでなく、回線契約やSIM・eSIMの状態を通信会社へ相談します。
再起動して、ネットワーク設定の変更は最後にする
一時的な接続不良なら、スマホを再起動すると改善することがあります。機内モードとモバイルデータの確認後、端末を再起動してから、Wi-Fiを切って再度確認します。
APN(通信会社の接続先設定)やネットワークの設定を変更するときは、契約している通信会社や端末メーカーの公式手順だけを使います。検索結果やSNSの投稿に書かれた設定値を、理由が分からないまま入力しないでください。
ネットワーク設定のリセットは、機種やOSによって、保存済みWi-Fiとパスワード、Bluetoothの登録、VPN、モバイル通信の設定などが消える場合があります。必要な情報を確認し、公式手順に従って、最後の手段として行います。
SIM・eSIMやアカウントの情報を第三者に渡さない
「通信を直すため」と電話や訪問で急がされても、携帯電話会社のアカウントパスワード、SMS確認コード、eSIMの再発行・開通用QRコードやアクティベーションコード、端末の画面ロック解除コードを渡さないでください。
通信会社の会員ページやサポートを開くときは、SMSのリンクや検索広告を使わず、公式アプリや自分で入力した公式アドレスから開きます。遠隔操作アプリや知らない構成プロファイルのインストールを求められた場合も、いったん断って公式窓口へ確認します。
今日できる8つの確認
- Wi-Fiを一時的に切り、モバイル通信だけでつながるか確認する。
- 機内モードをオフにし、モバイルデータをオンにする。
- 電波表示と「圏外」「SIMなし」などの表示を確認する。
- デュアルSIMなら、データ通信に使う回線が正しいか確認する。
- 通信量の残り、データ上限、低データ設定、アプリごとの許可を確認する。
- 場所を移動し、通信会社の障害やメンテナンスを公式情報で確認する。
- スマホを再起動し、APNやネットワーク設定の変更・リセットは最後にする。
- パスワード、確認コード、eSIM情報、画面ロック解除コードを第三者に渡さない。
モバイル通信ができないときは、Wi-Fiの問題と分けてから、端末設定、SIM・eSIM、通信量、電波、通信会社の順番で確認します。設定を大きく変える前に、契約情報と公式手順を確認してください。
Wi-Fiにつながらない場合は「スマホがWi-Fiにつながらないときの確認順」、通信量を見直す場合は「スマホの通信量を確認する方法」、SIM・eSIMの変更前は「SIMカード・eSIMを変更する前に確認すること」も参考にしてください。
この記事の確認に使った公式情報