サービス終了の知らせを見たら、すぐに退会する?

問題:写真やメモを保存しているサービスから「提供終了のお知らせ」が届きました。まず何を確認しますか。

  1. すぐにアカウントを削除する
  2. 終了日、データの扱い、保存・移行の期限を確認する
  3. 通知メールのリンクから、別のサービスへ急いで移行する

答えはBです。サービス終了と同時に、保存データ、ログイン、定期購入、連携サービスの扱いが変わることがあります。先に期限とデータの扱いを確認し、必要なものを保存してから次のサービスを選びます。

「サービス終了」と「アカウント削除」は別の話です

サービス終了は、事業者がその機能やサービスの提供を終えることです。アカウント削除は、自分のアカウントや保存データを削除する操作です。サービス終了のお知らせを見て、先にアカウントを削除すると、データの保存や移行に必要な画面を開けなくなる場合があります。

終了のお知らせには、終了日だけでなく、データをダウンロードできる期限、移行先、対象になるデータ、問い合わせ窓口が書かれていることがあります。見出しだけで判断せず、公式のお知らせ本文を確認します。

まず公式のお知らせで5項目を確認する

  1. 終了日:いつからログインや閲覧ができなくなるか。
  2. 保存期限:データをダウンロードできる最終日はいつか。
  3. 対象データ:写真、文書、メール、連絡先、設定など、何が保存・移行できるか。
  4. 移行方法:専用の移行機能、データの書き出し、手動保存のどれか。
  5. 問い合わせ先:期限やデータの扱いが分からないときに、どこへ相談するか。

通知メールやSMSのリンクは使わず、公式アプリや自分で確認済みのブックマークから公式サイトを開きます。検索する場合は広告を避け、公式サイトのドメイン(サイトのアドレス)を確認します。サービス名に似たドメインのページへログインしたり、認証コードを入力したりしないでください。

保存するデータを先に決める

データの書き出しには時間がかかることがあります。最初から全部を保存しようとせず、後から失うと困るものを一覧にします。

種類

確認するもの

思い出・記録

写真、動画、音声、日記、メモ

仕事・学習

文書、表計算、資料、共有ファイル

連絡先

連絡先、予定表、メッセージ、グループ

利用履歴

購入履歴、領収書、契約内容、ポイント

ログイン関連

登録メールアドレス、復旧方法、連携しているアプリ

保存できるデータと、保存できないデータはサービスによって異なります。画面を保存しただけで、元の写真や文書を保存したことになるとは限りません。

書き出したデータは、開いて確認してから移行する

  1. 公式サイトのデータ保存・ダウンロード画面を開く。
  2. 必要なデータだけを選び、書き出しを開始する。
  3. 作成されたファイルを、自分が管理できる安全な場所へ保存する。
  4. 写真、文書、連絡先などをいくつか開き、読めるか確認する。
  5. 保存できたことを確認してから、移行先への登録や整理を始める。

書き出しファイルには個人情報が含まれることがあります。共有リンクを作らず、家族や職場の共有フォルダーへそのまま置かないようにします。USBメモリや外付けドライブに保存する場合も、紛失時に見られないよう保管場所を決めます。

元のサービスが終了する前に、書き出したファイルを別の端末でも開けるか確認します。「ダウンロードできた」だけでは、復元できることの確認にはなりません。

Googleは「Googleデータのダウンロード」を確認する

Googleでは、Googleデータのダウンロードから、Gmail、ドキュメント、カレンダー、フォト、YouTube動画など、利用しているサービスのデータを選んでアーカイブ(ダウンロード用にまとめたファイル)を作成できます。ダウンロードしても、Google側のデータが削除されるわけではありません。

  1. Googleアカウントから「Googleデータのダウンロード」を開く。
  2. 保存したいサービスだけを選ぶ。
  3. ファイル形式や分割サイズを確認して、アーカイブを作成する。
  4. Googleデータのダウンロード画面から先に申請する。完了メールが届いたら、メールのリンクだけで判断せず、差出人とリンク先がGoogleの公式ドメインであることを確認する。不安な場合はメールのリンクを使わず、Google公式サポートからGoogleデータのダウンロードを開き直す。パスワードや認証コードを求める不審な画面は閉じる。
  5. ダウンロードしたファイルを開き、必要なデータが含まれるか確認する。

データ量が多い場合は、アーカイブの準備に時間がかかることがあります。終了期限があるサービスでは、最終日まで待たずに始めます。

Appleは「データとプライバシー」からコピーを申請する

Appleでは、「データとプライバシー」ページから、Apple Accountに関連するデータのコピーを申請できます。地域やデータの種類によって、コピーの取得や別サービスへの転送の扱いが異なるため、画面に表示された案内を確認します。

  1. Appleの「データとプライバシー」ページを自分で開く。
  2. Apple Accountでサインインする。
  3. 取得したいデータや、利用できる転送方法を確認する。
  4. 申請後、準備が完了した案内と、画面に取得期限が表示された場合はその期限を確認する。
  5. 取得したデータを開き、保存できたことを確認する。

iCloudに保存した写真やファイルを別の場所へ移す場合は、アカウント削除や端末の初期化を先に行わないようにします。必要なデータが別の端末からも見えるかを確認してから、元のサービスを整理します。

移行先を決める前に、ログインと契約を整理する

データを保存しても、移行先のアカウントへ入れなければ使い続けられません。新しいサービスを決める前に、次の点を確認します。

サービス終了後にログイン用メールアドレスが使えなくなる場合は、先にメールアドレスを変更できるか確認します。アカウント削除前の確認項目は、オンラインアカウントを削除する前に確認する方法も参考にしてください。

やってはいけないこと

終了案内に便乗して、偽の移行手続きや返金を持ちかける連絡が届くことがあります。URLや添付ファイルが不審な場合は、メールやSMSのURLを確認する方法を確認し、公式サイトから案内を探します。

終了日までに行う確認

  1. 終了日と、データ保存の期限をカレンダーに記録する。
  2. 保存するデータと、移行先を一覧にする。
  3. 公式の書き出し機能を使い、データを保存する。
  4. 保存したファイルを開き、必要なものが読めるか確認する。
  5. 定期購入、支払い方法、連携アプリを整理する。
  6. 終了後に不要になったアカウントや共有リンクを、最後に整理する。

「終了するから、すぐ削除」ではなく、「期限とデータを確認してから移行・整理」が基本です。分からない点が残る場合は、公式サポートへ確認し、通知メールの返信先や記載番号はそのまま使わないようにします。

この記事の確認に使った公式情報