会ったことのない相手から、お金の話が出たら
問題:SNSやマッチングアプリで親しくなった相手から、「2人の将来のための投資」「会いに行く旅費」「荷物を受け取る手数料」として送金を頼まれました。まず何をしますか。
- 親しくなった相手なので、少額だけ送る
- 相手の写真やビデオ通話を見て本人だと思えば送る
- 送金せず、やり取りを保存して、家族・警察・相談窓口に相談する
答えは Cです。写真、音声、ビデオ通話、詳しいプロフィールがあっても、本人や話の内容を証明するものとは限りません。
ロマンス詐欺とは
SNS型ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手と、直接会わずにやり取りを続け、恋愛感情や親近感を利用してお金をだまし取る手口です。
警察庁は、相手が「2人の将来のために投資しよう」「結婚の準備費用が必要」「会いに行く旅費を送ってほしい」などと話し、暗号資産や架空の投資、送金を求める例を紹介しています。最初は利益が出たように見せ、出金時に手数料などを追加請求する場合もあります。
恋愛感情を持ったこと自体が悪いのではありません。大切なのは、気持ちと送金・契約の判断を分けることです。
危険度が高い5つのサイン
サイン | なぜ確認が必要か |
|---|---|
実際に会う話を何度も避ける | 本人確認をしにくいまま、メッセージだけで関係を深めようとしている可能性がある |
早い段階で別のアプリや個人連絡先へ誘導する | 元のサービスに残る通報・監視の仕組みから離そうとしている可能性がある |
投資、暗号資産、ネットショップの運営を勧める | 利益が出たように見せ、追加の送金へ誘導する手口がある |
結婚、治療、旅費、荷物の手数料を理由に送金を求める | 緊急性や親密さを利用して、冷静な確認をさせない可能性がある |
秘密にする、誰にも相談しないよう求める | 第三者に相談されると不自然さに気づかれるため、孤立させようとしている可能性がある |
1つだけで詐欺と断定するのではなく、「会ったことがない相手からお金の話が出た」ことと複数のサインが重なっていないかを確認します。
送金前に止める手順
- 送金、暗号資産の購入、投資アプリの登録を止める。
- 相手に追加の個人情報、本人確認書類、口座情報を送らない。
- プロフィール、ユーザー名、メッセージ、送金先、サイトのURLを画面保存する。
- 相手のアカウントをすぐ削除する前に、サービスの通報方法を確認する。
- 家族や信頼できる人に、恥ずかしがらず相談する。
- お金の話が出た時点で、警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談する。
相手が示した投資サイトや連絡先だけで安全性を判断しません。検索結果の広告、相手から送られたリンク、相手が指定した専門家の連絡先は、確認先として使わないようにします。
すでに送金した、情報を送った場合
送金後も「取り戻すための手数料」「口座を解除する保証金」などを求められることがあります。追加で送らず、相手とのやり取りを保存して、送金先の金融機関や決済事業者へすぐ相談します。
- 銀行振込なら、振込先の金融機関と自分の金融機関へ連絡する。
- 暗号資産なら、利用した交換業者やウォレットサービスへ相談する。
- カード情報を伝えたなら、カード会社へ連絡し、利用停止や再発行を相談する。
- 本人確認書類を送った場合は、送付先サービスの公式窓口へ、送った書類の種類と日時を伝え、アカウント停止や悪用防止を相談する。送付先が確認できない場合は、警察相談専用電話「#9110」または消費者ホットライン「188」に相談する。パスワードを送った場合は、公式サイトから変更し、同じパスワードを使うサービスも変更する。
- 被害の日時、相手のアカウント、URL、送金記録、会話を削除せず保管する。
「自分がだまされたかもしれない」と思った時点で相談して構いません。被害が確定するまで待つ必要はありません。
今日の確認ポイント
- 直接会ったことのない相手からお金の話が出たら、送金を止める。
- 投資、結婚費用、旅費、荷物の手数料を理由に、個人口座や暗号資産へ送らない。
- 相手から届いたリンクや連絡先を使わず、公式サービスと相談窓口から確認する。
- 送金前でも、家族、警察相談「#9110」、消費者ホットライン「188」に相談する。
SNS上のもうけ話や副業の勧誘については「SNSの投資・副業の『もうけ話』に注意」も参照してください。
この記事の確認に使った公式情報
相談先やサービスの手続きは、被害の種類と利用したサービスによって異なります。公式窓口へ早めに相談してください。