外出先のUSBポートに、スマホをつないでよい?

問題:外出先でスマホの電池が少なくなりました。公共のUSB充電ポートにケーブルをつなげば充電できますが、どうするのが安全でしょうか。

  1. 知らないケーブルでも、充電だけなら必ず安全なので使う
  2. 自分の充電器やモバイルバッテリーを優先し、USB接続を求められたらデータ共有を許可しない
  3. 表示された「信頼する」「データを共有する」を選び、早く充電する

答えは Bです。USBケーブルやポートは、電気だけでなくデータ通信にも使われます。充電が必要でも、接続先と表示を確認してから使います。

USBは「電気」と「データ」の両方を通すことがある

スマホとUSB機器の接続では、電気を受け取るだけでなく、写真やファイルなどのデータ通信が可能になる場合があります。公共の充電ステーションや、持ち主のわからないケーブルは、誰が管理しているか確認できません。

公共のUSB充電設備を悪用して、充電中の端末へ不正な処理を試みたり、データへのアクセスを狙ったりする攻撃は、一般にジュースジャッキングと呼ばれます。すべての公共ポートが危険という意味ではありませんが、充電だけが目的ならデータ接続を避ける方法が簡単です。

充電の安全性を上げる3つの選択肢

選択肢

確認すること

自分のAC充電器

自分のケーブルと充電器を使い、壁のコンセントに接続する

モバイルバッテリー

自分で購入・管理しているものを使い、残量やケーブルの状態を確認する

公共USBポート

必要な場合だけ使い、データ共有や「信頼」を求める表示を許可しない

NISTは、公共の充電ステーションを避けることや、公共USB充電器を信頼する操作をしないことを対策として挙げています。実際の表示や接続方法は、端末とOSによって異なります。

公共USBを使う場合は、画面の表示を確認する

  1. 自分のケーブルを使い、落とし物や配布元が不明なケーブルは使わない。
  2. 接続後に「写真やファイルへのアクセス」「このコンピュータを信頼」「データを共有」などが表示されたら、充電だけでよい場合は許可しない。
  3. 表示の意味がわからない、意図しないアプリが開く、警告が出る場合は、接続を外す。
  4. 充電が終わったら接続を外し、端末に見慣れないアプリや設定変更がないか確認する。

「充電のみ」という選択肢が表示されても、公共設備の管理者やケーブルの出所まで確認できるとは限りません。電池が少ないときでも、公共USBに無理に接続せず、自分のAC充電器やモバイルバッテリーを使います。連絡が必要な場合は、通信に必要な操作だけを行い、不要な操作を控えます。

知らないケーブルやモバイルバッテリーを使わない

置き忘れられたケーブル、無料配布の出所がわからないケーブル、知らない人から借りたモバイルバッテリーは、内部の状態を確認できません。見た目が同じでも、データ通信に対応しているケーブルがあります。

ケーブルが熱い、接続が切れる、端末に見慣れない表示が出るなどの異常があれば、すぐに外します。壊れたケーブルや膨らんだモバイルバッテリーは使わず、メーカーや自治体の案内に従って処分します。

接続後に不審な表示が出た場合

  1. USBケーブルを外し、表示されたボタンやリンクを操作しない。
  2. 身に覚えのないアプリが追加された、端末が勝手に動くなどの異常があれば、ネットワーク接続を切り、公式サポートへ相談する。
  3. アカウント情報やカード情報を入力した場合は、接続先の案内ではなく、発行元の公式アプリや公式サイトから対処する。
  4. 職場の端末なら、自己判断で初期化せず、管理者へ接続した場所と時刻を伝える。

充電しただけで被害が起きたと断定する必要はありません。ただし、表示や動作に違和感がある場合は、操作を続けず記録を残すことが大切です。

USBメモリの確認は「USBメモリを安全に使う方法」、OSの更新は「OSアップデートを確認する方法」も参照してください。

外出前にできる充電の準備

外出先の充電では、電池を増やすことだけでなく、どの機器とどんな接続をしているかを確認することが安全につながります。

この記事の確認に使った公式情報

端末やOSによって、データ共有や信頼を確認する画面は異なります。表示の意味がわからない場合は、製品の公式サポートで確認してください。