「カードを買って、番号を教えて」は安全な支払い?

問題:知らない相手から「未払い料金を確認するため、コンビニでプリペイドカードを買い、カード番号を教えてください」と電話がありました。最初にすることとして、安全なのはどれでしょうか。

  1. 相手の指示どおりカードを買い、番号を電話で伝える
  2. 電話を切り、相手が伝えた番号やURLを使わず、公式窓口や188で確認する
  3. カード番号を半分だけ伝え、本物か反応を見る

答えは Bです。プリペイドカードの番号を相手に伝えることは、カードの価値を相手へ渡すことにつながります。

プリペイドカードは、番号だけで価値を使われることがある

プリペイドカードは、先に購入・チャージした金額を使う前払い式のカードです。カードそのものを渡さなくても、裏面などにある番号を相手へ伝えると、相手が残高を使える場合があります。

国民生活センターは、架空請求などで「支払いのためにプリペイドカードを購入し、番号を教えて」と指示される相談を紹介しています。番号を伝えた後では、購入した価値を取り戻すことが難しい場合があります。

本物の事業者や公的機関かどうかを、電話の相手の説明だけで判断しません。未払い、裁判、アカウント停止、返金などの言葉で急がされても、いったん連絡を止めます。

危険な要求に共通する5つの特徴

特徴

注意する理由

今日中に支払えと言う

確認する時間を与えず、冷静な判断を妨げるため

コンビニでカードを買わせる

カード番号を伝えると、相手が価値を使える場合があるため

番号を電話・SMS・メールで送らせる

写真や番号が相手に届くと、すぐ利用される可能性があるため

返金や本人確認を理由にする

返金のために新しいカードを買わせる手口があるため

家族や会社に言わないよう指示する

第三者に相談させず、要求を続けるため

特徴が一つでもあれば、支払いを止めます。相手が氏名、住所、利用サービス名を知っていても、それだけで本物とは限りません。

支払う前に確認する方法

  1. 相手との電話、チャット、メールを終了する。
  2. 相手が伝えた電話番号、URL、返信先を使わない。
  3. 請求の心当たりがあるサービスを、自分で確認した公式アプリや公式サイトから開く。
  4. カード会社、携帯電話会社、サービスの公式窓口に、請求の有無を確認する。
  5. 判断できない場合は、支払う前に消費者ホットライン188へ相談する。

公的機関や企業からの連絡に見えても、電話を切った後に公式サイトの代表窓口へ自分で連絡します。画面共有や遠隔操作を求められた場合も、応じずに相談します。

番号を伝えてしまった場合は、すぐ発行会社へ連絡する

カード番号を伝えた、写真を送った、コードを入力した場合は、相手へ「返してください」と連絡を続けません。カードの発行会社やサービスの公式窓口へ、番号を伝えた事実と時刻を直ちに連絡します。

  1. カードの種類、購入日時、金額、伝えた方法を記録する。
  2. 発行会社の公式窓口へ、利用停止や残高保護ができるか相談する。
  3. 相手との電話番号、メール、URL、画面を保存する。
  4. 消費者ホットライン188へ相談する。
  5. 脅迫や大量の請求など犯罪が疑われる場合は、警察相談専用電話#9110も検討する。

カード番号を伝えた後に「処理に失敗した」「もう一枚必要」と言われても、追加購入しません。被害を取り戻すための手数料や保証金を求める連絡も、同じ詐欺の可能性があります。

家族がカードを買ってしまったとき

家族が不安からカードを買ってしまった場合は、責めるより先に、番号を伝えたか、写真を送ったか、コードを入力したかを確認します。事実が分からなくても、購入したカードとレシートを保管し、発行会社の公式窓口へ相談します。

相手からの着信履歴、メッセージ、画面、購入レシートを削除しないでください。相談時に、いつ、誰が、どのサービス名を名乗り、いくら購入したかを伝えます。

プリペイドカードを使うときの基本ルール

「番号を教えるだけ」と言われても、番号はカードの価値そのものです。先に支払わず、相手と別の経路で確認します。

偽のサポート画面から支払いを要求された場合は「偽のセキュリティ警告が表示されたら」、身に覚えのない請求全般は「クレジットカードの身に覚えのない請求」も参照してください。

この記事の確認に使った公式情報