「今すぐ寄付してください」という連絡は本物?

問題:知らない団体から、災害支援のための寄付を求めるメールが届きました。本文には振込先と「今日中に」と書かれています。寄付する前に確認することとして、安全なのはどれでしょうか。

  1. メールに書かれた口座へ、急いで振り込む
  2. 団体の公式サイトを別に確認し、活動状況、使い道、振込先が一致するかを確かめる
  3. 寄付した証拠として、身分証明書とカードの暗証番号を送る

答えは Bです。寄付の連絡が届いても、本文のリンクや口座をそのまま信用せず、公式情報を別の経路で確認します。

寄付先の名前だけで、正しい募集とは判断できない

災害や社会的な出来事が起きた後は、実在する団体名や公的機関名を使って寄付を求める連絡が届くことがあります。団体名、ロゴ、活動写真があっても、そのページが本物で、振込先が正しいとは限りません。

消費者庁は、義援金などを募る団体の活動状況や使い道を確認し、納得した上で寄付するよう案内しています。寄付先は、メールやSNSの投稿からではなく、自分で確認した団体の公式サイトや自治体の案内から探します。

寄付金の使い道は、集めたお金を何に使うかを示す情報です。支援対象、募集期間、手数料、報告方法が書かれているかを確認します。

寄付前に確認する6つの項目

確認すること

見るポイント

団体名

正式名称、活動内容、所在地、問い合わせ先が確認できるか

公式サイト

メールやSNSから離れて、自分で開いた公式サイトと一致するか

使い道

支援対象、利用目的、活動報告の方法が具体的に書かれているか

募集期間

いつからいつまで、どの目的で募集しているか

振込先

団体名義など、公式サイトに掲載された正規の名義か

受領の記録

領収書、受付番号、寄付証明などを受け取れるか

振込先の名義が個人名になっている、使い道が「困っている人のため」だけで具体的でない、公式サイトに寄付の案内がない場合は、寄付を急ぎません。確認できないこと自体を、判断材料にします。

メールやSNSのリンクを使わずに、公式情報を確認する

  1. 届いたメールや投稿のリンクを閉じる。
  2. 団体名や自治体名を自分で調べ、公式ドメインのサイトを開く。
  3. 公式サイト内の寄付ページ、募集期間、振込先を確認する。
  4. 公式サイトの情報と、届いた連絡の内容を見比べる。
  5. 不一致や疑問があれば、公式窓口へ問い合わせる。

検索結果の広告や、似たドメインのページに注意します。URLの見た目だけでなく、公式サイトから寄付ページへたどれるか、連絡先が一致するかを確認します。

クラウドファンディングなどの正規プラットフォームを利用する場合は、団体名、プロジェクトの説明、決済画面に表示される運営会社や手数料も確認します。団体名と決済画面の名義が異なることがあるため、プラットフォームの公式説明で関係を確認します。

「プリペイドカードを買って番号を教えて」は応じない

寄付や義援金を理由に、プリペイドカードや電子ギフト券を購入させ、番号を電話やメールで教えるよう求める連絡には応じません。カード番号を伝えることは、購入した価値を相手へ渡すことにつながります。

消費者庁は、寄付を求める公的機関を名乗る連絡や、プリペイドカード番号を知らせるよう求める手口について注意を呼びかけています。支払い方法に不安がある場合は、相手と連絡を続けず、公式窓口や消費者ホットライン188へ相談します。

寄付後に不審な点へ気づいたら、記録を残す

寄付した後に、サイトが消えた、追加寄付を求められた、領収書が届かない、振込先が違っていたと気づいた場合は、画面や連絡を保存します。

  1. 団体名、URL、連絡先、寄付日時、金額、支払方法を記録する。
  2. メール、SNSの投稿、振込先、決済画面、領収書を保存する。
  3. カード会社、銀行、決済サービスの公式窓口へ相談する。
  4. 消費者ホットライン188へ相談する。
  5. 詐欺や脅迫が疑われる場合は、警察相談専用電話#9110も検討する。

返金や追加の確認を理由に、さらに送金しないでください。寄付先の相手から届いたリンクや電話番号ではなく、公式サイトに掲載された窓口を使います。

寄付をする前の1分チェック

「役に立ちたい」と思ったときほど、確認に少し時間を使います。急いで送金するより、信頼できる公式窓口から寄付することが支援につながります。

寄付を装う連絡のURL確認は「フィッシング対策|メールやSMSのURLを確認する方法」、プリペイドカード番号を求められた場合は「プリペイドカードの番号を教えてと言われたら」も参照してください。

この記事の確認に使った公式情報

寄付先の受付状況や振込先は変わることがあります。寄付をする時点で、団体・自治体の最新の公式案内を確認してください。