声や顔が本人そっくりなら、信じてよい?

問題:家族の声にそっくりな電話や動画で、「今すぐお金が必要」と言われました。本人かどうかを確認する方法として、最も安全なのはどれでしょうか。

  1. 声や顔が本人に似ているので、その場で送金する
  2. 動画の画面に映った番号へ折り返す
  3. いったん切り、以前から知っている本人の連絡先や別の家族を通じて確認する

答えは Cです。声、顔、プロフィール画像、ビデオ通話だけでは本人確認になりません。送金や重要な手続きは、別の経路で確認します。

生成AIとディープフェイクを簡単に知る

生成AIは、文章、画像、音声、動画などを作る技術です。本人の写真や公開された音声を材料に、実在する人に似た画像や声を作ることもできます。

ディープフェイクは、AIなどを使って、実在の人が話したり行動したりしているように見せる偽の画像・音声・動画です。口の動きや声の違和感が見つかる場合もありますが、見た目だけで本物と偽物を確実に区別できるとは限りません。

消費者庁は、生成AIで作られた偽画像や偽動画の拡散、そっくりな音声を使った知人へのなりすまし詐欺に注意を促しています。警察庁も、AIなどで本人の音声や動画を作り、SNS上の相手になりすます可能性を説明しています。

送金や重要な依頼が来たときの確認ポイント

確認すること

安全な対応

急いでいると言われた

その場で決めず、電話やビデオ通話を切る

口座や決済アプリへ送金を求められた

送金せず、本人の既知の番号へ自分から連絡する

秘密にしてほしいと言われた

別の家族や信頼できる人に相談する

確認用リンクやQRコードを送られた

リンクを開かず、公式アプリや確認済みの連絡先から調べる

声や顔が本人に似ている

本人しか答えられない合言葉や、以前から知っている連絡先で確認する

安全に本人確認する手順

  1. 電話やビデオ通話を切り、相手が示した番号へ折り返さない。
  2. 家族の連絡先に自分で電話する。登録済みの番号や、普段使っているメッセージアプリを使う。
  3. 本人以外の家族や、事前に決めていた連絡先にも確認する。
  4. 送金先、金額、依頼内容、発信元アカウントを記録する。
  5. 不審な場合は、送金前でも警察相談専用電話「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談する。

「本人しか知らない質問」を使う場合も、パスワードや暗証番号そのものを聞かないでください。家族であらかじめ、緊急時の確認方法を決めておくと、急な依頼でも落ち着いて対応できます。

偽の画像や動画を見つけても、すぐ拡散しない

著名人の発言、災害情報、投資の案内など、強い不安や期待を感じる画像・動画を見かけても、すぐに共有しません。投稿者の公式サイトや公式SNS、自治体や報道機関など、別の信頼できる情報源で確認します。

AI検出ツールの結果だけで真偽を決めるのも避けます。検出結果には誤判定があり得るため、発信元、掲載日時、別の公式情報を合わせて確認します。

すでに送金・情報提供をした場合

「本物かもしれない」と迷っている段階でも相談できます。送金前に止めることが最も安全です。

今日の確認ポイント

SNS上で知り合った相手からお金を求められた場合は「SNSの恋愛・結婚話でお金を求められたら」も参照してください。

この記事の確認に使った公式情報