パスワード再設定メールが届いたら、リンクを押す?
問題:自分で手続きをしていないのに、「パスワードを再設定してください」というメールが届きました。最初にすることとして安全なのはどれでしょう。
- メールのリンクを押して、すぐにパスワードを入力する
- メールは無視し、公式アプリや確認済みの公式サイトを自分で開いて確認する
- メールに返信して、本人確認のために認証コードを送る
答えは Bです。再設定メールが本物かどうか、メールの見た目だけで判断しません。自分で公式アプリや公式サイトを開いて、アカウントの状態を確認します。
再設定メールが届く理由は、一つとは限らない
誰かがメールアドレスを入力し間違えた、本人が以前に手続きを始めた、第三者がアカウントに入ろうとしている、偽メールで情報を盗もうとしているなど、複数の可能性があります。
メールが届いただけで、パスワードが変更された、アカウントが乗っ取られたと断定しません。一方で、身に覚えのない操作を放置せず、公式画面でログイン履歴や登録情報を確認します。
メールを開いたら、リンクより先に差出人と内容を見る
- 自分がそのサービスのパスワード再設定を始めたか。
- 宛先が、そのサービスに登録した自分のメールアドレスか。
- メール本文が、パスワードや認証コードを返信・入力するよう求めていないか。
- リンク先のドメインが、公式に確認できるものか。
メールの差出人名やロゴは簡単にまねできます。確認するときは、メール内リンク、返信先、電話番号を使いません。URLの確認方法は「メールやSMSのURLを確認する方法」も参照してください。
心当たりがない場合は、公式アプリからアカウントを確認する
- メールを閉じ、公式アプリを自分で起動するか、確認済みのブックマークから公式サイトを開く。
- 「セキュリティ」「ログイン履歴」「ログイン中の端末」などを確認する。
- メールアドレス、電話番号、再設定用の連絡先が自分のものか確認する。
- 心当たりのないログインがあれば、公式画面からパスワードを変更する。
- 多要素認証、パスキー、他の端末からのログアウトが利用できる場合は設定・実行する。
パスワードを変更するときも、メールのリンク先では操作しません。ログイン通知や端末一覧の見方は「ログイン中の端末を確認する方法」、パスワード変更後の確認は「アカウント復旧設定を確認する方法」も参考にしてください。
Googleアカウントでは、公式の復元画面から確認する
Googleアカウントで再設定が必要な場合は、Googleアカウントの設定や、Googleが案内するアカウント復元手順を自分で開きます。Googleのヘルプでは、パスワード再設定メールが届かない場合の確認先として、登録したメールアドレスの受信トレイや迷惑メールフォルダを案内しています。
メールに書かれたリンクが本物か迷う場合は、リンクを使わず、ブラウザに公式のアドレスを自分で入力します。復元用の電話番号やメールアドレスに見覚えがない場合は、アカウントが不正利用された可能性もあるため、公式の復旧手続きを進めます。
Apple Accountでは、信頼できる端末からパスワードを確認する
Apple Accountの場合は、すでにサインインしている自分のiPhoneなどの「設定」から、「サインインとセキュリティ」「パスワードの変更」を開きます。信頼できる端末が使えない場合は、Appleが案内する公式のパスワードリセット方法を使います。
Appleから覚えのないアカウント活動のメールや通知が届いた場合も、メールに書かれたリンクからではなく、自分の端末の設定やAppleの公式サポートから確認します。
パスワードを入力してしまった場合は、すぐに公式画面で変更する
- 入力したサイトを閉じる。
- 別の安全な端末、または自分で開いた公式アプリからパスワードを変更する。
- 同じパスワードを使っているサービスも、サービスごとに変更する。
- すべてのセッションを終了し、登録情報と多要素認証の設定を確認する。
- カードや銀行情報を入力した場合は、カード会社や銀行へ公式窓口から相談する。
認証コードを入力した、または誰かに伝えた場合も、発行元サービスへ相談します。再設定メールに返信して個人情報やコードを送ることはしません。
今日できる3つの確認
- メール内リンクを使わず、公式アプリや確認済みのブックマークからアカウントを開く。
- ログイン中の端末、ログイン履歴、復旧用メールアドレスや電話番号を確認する。
- パスワードの使い回しをやめ、多要素認証またはパスキーを設定する。
再設定メールは、すぐに操作させるための案内ではなく、公式画面を自分で確認するきっかけとして扱います。
この記事の確認に使った公式情報