注文していない荷物が届いたら、まず支払わない

問題:自分も家族も注文した覚えのない荷物が、代引きで届きました。最初の対応として安全なのはどれでしょうか。

  1. 荷物を受け取り、同封の請求書に従って支払う
  2. 配送票に書かれた電話番号へ連絡し、カード番号を伝える
  3. その場で支払わず、注文や贈り物かを確認してから受け取りを判断する

答えは C です。注文していない荷物を、急いで受け取ったり支払ったりしないことが最初の一歩です。

「送り付け商法」は、支払いを急がせる手口

送り付け商法とは、注文や契約をしていない人に商品を送り、受け取ったことを理由に支払いを求める手口です。身に覚えのない食品、健康食品、衣類などが突然届き、代引きや請求書で支払いを促されることがあります。

ただし、荷物を見ただけで送り付け商法と決めつける必要はありません。家族が注文した商品、知人からの贈り物、予約商品の分割発送なども考えられるため、先に注文履歴や家族への確認を行います。

受け取る前なら、代引きの支払いをしない

代引きは、商品と引き換えに代金を支払う配送方法です。注文した覚えがない荷物であれば、支払わずに配送業者へ事情を伝え、受け取りを断ります。

  1. 自分と家族に注文の心当たりがあるか確認する。
  2. 心当たりがなければ、配送業者に「注文した覚えがありません」と伝える。
  3. その場で支払わず、荷物を持ち帰ってもらえるか相談する。

家族宛てなどでその場に判断できる人がいない場合も、すぐに支払わず、いったん配送業者に持ち帰ってもらう方法があります。注文の有無を確認できるまで、支払いを保留することが大切です。

配送票や同封物に書かれたURL、QRコード、電話番号から、カード番号や銀行口座を伝えないでください。確認が必要なら、注文した通販サイトや販売店の公式アプリ・公式サイトを自分で開きます。

受け取ってしまっても、すぐに支払う必要はない

注文や契約をしていない商品を受け取ってしまった場合でも、受け取っただけで支払い義務が生じるわけではありません。消費者庁は、一方的に送り付けられた商品について、代金を請求されても支払う必要はなく、商品を直ちに処分できると案内しています。

まず、荷物の外箱、送り主、伝票、請求書を写真に残しておくと、相談するときに説明しやすくなります。写真は相談先に見せるために保管し、SNSや荷物に書かれた連絡先へそのまま送らないでください。個人情報が書かれている伝票は、処分するときに見えないようにしてください。

食品、薬、化粧品、電池など、内容や安全性が分からないものは使用・飲食しないでください。開封したことだけを理由に支払いを求められても、注文や契約の有無を確認せず支払わないようにします。

「返送してください」と言われても、相手を確認してから対応する

注文していない商品は、返送しなければならないとは限りません。相手から返送を求められた場合は、まず本当に注文や契約がなかったか、送り主が実在する販売店かを確認します。

確認のために、荷物に書かれた電話番号へすぐ連絡したり、相手の指定する着払い伝票を使ったりする必要はありません。消費生活センターに相談し、返送や処分の方法を確認することもできます。

ただし、家族の注文や贈り物だった場合は、通常の通販や配送の問題として、注文者・贈り主・販売店の公式窓口へ確認します。注文した商品まで「身に覚えがない商品」として処分しないよう注意してください。

代金を支払ってしまったら、支払い方法の窓口へ連絡する

身に覚えのない荷物の代金を誤って支払ってしまっても、一方的に送り付けられた商品であれば、支払った金銭の返還を請求できる場合があります。領収書や決済履歴を残し、支払いに使った窓口へ早めに相談します。

SMSやメールで返金を案内されても、そのリンク先でカード番号、暗証番号、認証コードを入力しないでください。返金を口実に、別の送金や個人情報の入力を求める詐欺へ誘導されることがあります。

返還の可否や手続きは状況によって異なります。相手が指定した連絡先ではなく、支払いに使ったサービスの公式窓口または188へ確認してください。

カードの明細に見覚えのない請求が出ている場合は、「クレジットカードの身に覚えのない請求を確認する方法」も参考にしてください。

家族で「代引きは確認してから受け取る」と決めておく

注文していない荷物を誤って受け取る原因の一つは、家族の注文状況が分からないまま代金を支払ってしまうことです。普段から次のルールを決めておくと、判断しやすくなります。

「注文したか分からない荷物は、まず支払わない。注文履歴と家族に確認し、困ったら188へ相談する」。この順番を家族で共有しておきましょう。

参考にした公式情報

公式情報は更新されることがあります。実際にトラブルになった場合は、最新の案内と相談窓口を確認してください。