「このアプリを入れてください」と急かされたら?
問題:ウェブサイトに「スマホが危険です。今すぐこのアプリを入れてください」と表示されました。安全な対応はどれでしょうか。
- 画面のリンクから急いでアプリをインストールする
- アプリ名を検索し、広告や紹介記事のリンクからインストールする
- 画面を閉じ、公式ストアやアプリの公式サイトから必要性と提供元を確認する
答えは Cです。ウェブサイトに表示された警告だけで、端末が感染したとは判断しません。アプリは公式ストアなど信頼できる場所から入手し、必要性を確認してから選びます。
公式ストアでも、確認してからインストールする
公式ストアは、アプリを探す場所として安全性を高める仕組みを備えています。ただし、ストアに表示されたことだけで、すべてのアプリが自分に必要で安全だと決まるわけではありません。
IPAは、公式マーケットなど信頼できる場所からアプリを入手することに加えて、アプリが求める権限を確認し、不自然な要求があればインストールを中止するよう案内しています。アプリを入れる前に、誰が作ったものか、何のために使うのかを確認します。
AndroidではGoogle Play プロテクトがアプリや端末を確認し、危険な可能性があるアプリに警告する仕組みがあります。iPhoneやiPadではApp Storeのアプリが審査を受けていますが、必要な権限や利用目的を自分でも確認します。
インストール前に見る4つの項目
見る項目 | 確認すること |
|---|---|
入手先 | 公式ストア、または提供元が案内する公式サイトから開いているか |
開発元 | サービスの正式な提供元と一致しているか。名前が似ている別会社ではないか |
目的 | 自分が必要としている機能か。ウェブサイトの警告に急かされていないか |
権限 | 位置情報、カメラ、マイク、連絡先、SMS、写真などを求める理由が説明されているか |
レビューの数やアプリのアイコンだけで、本物だと決めないでください。レビューは参考になりますが、提供元や利用目的の確認に代わるものではありません。
「権限」は、アプリが端末の何に触れるかを示す
アプリが写真、連絡先、カメラ、マイク、位置情報などを使うには、端末の情報や機能へのアクセス許可が必要です。この許可を、アプリの権限と呼びます。
たとえば、地図アプリが位置情報を使うことには理由があります。一方、電卓アプリが連絡先やSMSを求めるなど、機能との関係が説明できない権限が並ぶときは、インストールを中止する判断材料になります。
公式ストアから入れたアプリでも、求められた権限が多すぎると感じたら許可しません。権限を許可しないと使えない場合は、別のアプリを選ぶこともできます。権限の見直し方法は「スマホアプリの権限を見直す方法」で説明しています。
Androidで確認する場所
Androidでは、Google Play ストアのアプリ情報と、Play プロテクトの結果を確認します。
- アプリ名を、ウェブサイトの広告ではなくGoogle Play ストアで検索する。
- 開発元、アプリの説明、更新状況、データや権限に関する表示を確認する。
- Play ストアのプロフィールアイコンから「Play プロテクト」を開き、確認結果を見る。
- アプリが求める権限に納得できなければ、インストールしない。
Google Play以外から入れるアプリは、公式アプリであると確認できる場合を除き、特に慎重に扱います。ウェブサイトの警告画面から、直接インストールしないでください。
iPhoneで確認する場所
iPhoneでは、App Storeに表示された提供元やアプリの説明を確認し、インストール後は設定からアクセス許可を見直します。
- App Storeでアプリ名を検索し、提供元が目的のサービスと一致するか確認する。
- アプリの説明とプライバシーに関する表示を読み、必要性を確認する。
- インストール後、設定のプライバシー関連項目から、位置情報、写真、連絡先、カメラ、マイクなどの許可を見直す。
- 使わないアプリや、提供元が分からないアプリは削除を検討する。
ウェブサイトが表示した「感染しています」という警告は、App Storeの審査結果ではありません。サイトを閉じ、公式アプリや端末の設定から確認します。
入れてしまった、情報を入力したときの対応
怪しいアプリを入れたかもしれないと気づいたら、アプリを開いて操作を続けたり、表示されたサポート番号へ電話したりしません。
起きたこと | まずすること |
|---|---|
リンクを開いただけ | ページを閉じ、アプリをインストールしない。公式アプリや端末設定から状況を確認する |
アプリを入れたが開いていない | アプリを開かず、公式の削除方法でアンインストールする。AndroidはPlay プロテクトの確認も行う |
アプリを開き、権限を許可した | 公式設定から権限を取り消し、アプリを削除する。何を許可したか分からなければ公式サポートに相談する |
ID・パスワードやカード情報を入力した | アプリのリンクや表示された電話番号は使わず、入力したサービスの公式アプリや公式サイトでパスワードを直ちに変更します。同じパスワードを使う他のサービスも変更し、認証コードを入力した場合は公式サポートへ連絡します。カード情報を入力した場合は、カード裏面の公式窓口へ連絡し、利用停止や再発行を相談します |
知らないアプリを削除できない、端末に警告が出続ける、通信や請求に異常がある場合は、アプリを無理に操作せず、携帯電話会社、端末メーカー、セキュリティソフトの公式サポートへ相談します。
インストール前に「公式・目的・権限」を確認する
- 公式ストアまたは提供元の公式サイトから入手する。
- 開発元と、アプリを入れる目的を確認する。
- 要求された権限が、機能に必要なものか考える。
- 画面の警告に急かされても、いったん閉じて別の経路から確認する。
「今すぐ入れないと危険」と急かす表示ほど、アプリを入れる前に一度止まります。端末の安全確認は、表示されたサイトではなく、公式ストアや端末の設定から行いましょう。
アプリを入れた後の権限確認は「スマホアプリの権限を見直す方法」、偽のウイルス警告への対応は「偽のウイルス警告が出たら」も参考にしてください。
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