連絡先が消えたとき、最初に確認することは?
問題:スマホの連絡先が少なくなり、家族や仕事先の電話番号が見つかりません。最初に試す方法として適切なのはどれでしょうか。
- すぐにアカウントを削除して、もう一度追加する
- 表示しているアカウントやリスト、同期の状態を確認する
- スマホを初期化して、連絡先を入れ直す
答えは B です。連絡先は本当に削除されたとは限らず、表示するアカウントやリストが変わっただけの場合があります。まずは現在のデータを消さない確認から始めます。
「削除された」と「表示されていない」は別の問題です
スマホの連絡先は、本体だけでなく、Apple Account、Googleアカウント、SIMカード、仕事用アカウントなどに保存されることがあります。保存先が複数あるため、別のアカウントを表示していると、連絡先が消えたように見えます。
次のような状態でも、連絡先が見えなくなります。
- 連絡先アプリで表示するリストやアカウントを絞っている。
- iCloudの連絡先、またはGoogleの連絡先の同期がオフになっている。
- スマホに登録しているアカウントが、以前と違っている。
- SIMカードや古いスマホだけに保存されている。
- 実際に削除され、ゴミ箱やアーカイブに残っている。
この順番で確認すれば、まだ残っている連絡先を誤って上書きする可能性を下げられます。
最初に、連絡先アプリの表示範囲を確認する
連絡先アプリに「すべての連絡先」ではなく、特定のアカウントやグループだけが表示されていないか確認します。画面上部のリスト、アカウント、グループなどの表示は、iPhoneとAndroid、メーカーやアプリの種類によって異なります。
表示を切り替えたあと、知っている名前を1件検索してください。検索で見つかるなら、連絡先が削除されたのではなく、一覧の表示条件が変わっていた可能性があります。
この段階では、連絡先の削除、アカウントの削除、同期のオフ、連絡先アプリのデータ消去は行いません。
iPhoneはApple AccountとiCloud連絡先を確認する
iPhoneでは、同じApple AccountでiCloudの連絡先を使っているかを確認します。Apple Accountは、iCloudなどのAppleのサービスにサインインするためのアカウントです。
- 「設定」を開き、画面上部の自分の名前を確認する。
- 「iCloud」を開き、「すべてを表示」または同様の項目を選ぶ。
- 「連絡先」がオンになっているか確認する。
- 連絡先アプリに戻り、リストやアカウントの表示範囲を確認する。
iCloudの連絡先をオンにすると、同じApple Accountで連絡先を使っている端末に変更が反映されます。別のApple Accountでサインインしている場合は、以前の連絡先が表示されません。設定を変える前に、画面上部のアカウント名を確認してください。
iCloudの連絡先が別の端末やWeb上には残っている場合、先にその状態を確認してから、同期設定を変更します。
AndroidはGoogleアカウントと保存先を確認する
Androidでは、連絡先アプリで選ばれているGoogleアカウントを確認します。Googleアカウントが複数ある場合、仕事用と個人用を取り違えると、連絡先が少なく見えることがあります。
- 連絡先アプリを開き、プロフィール画像やアカウントの表示を確認する。
- 個人用、仕事用など、心当たりのあるGoogleアカウントを順番に選ぶ。
- 表示する連絡先を「すべて」または対象アカウントに切り替える。
- スマホをWi-Fiなどに接続し、しばらく待ってから再検索する。
端末やSIMカードにだけ保存された連絡先は、Googleアカウントの連絡先一覧にない場合があります。Androidの設定で「Google」→「すべてのサービス」→「バックアップと復元」→「連絡先の復元」を開くと、復元元として端末やSIMカードを選べる機種があります。設定名はメーカーやAndroidのバージョンによって異なります。
削除された可能性があるときは、復元前に現在の状態を残す
表示設定とアカウントを確認しても見つからない場合は、削除や同期の問題を調べます。復元機能を使う前に、現在残っている連絡先をエクスポートできるなら、ファイルとして保存しておきます。エクスポートとは、連絡先を別のファイルに書き出して保管することです。
広い範囲の「変更を元に戻す」やアーカイブからの復元は、選んだ時点の状態で現在の連絡先を置き換える操作になることがあります。後から追加した連絡先が消えるおそれがあるため、復元日時を慎重に選びます。
連絡先を復元する前に、次の3点を確認してください。
- 今表示できている連絡先を、可能ならエクスポートまたは別の端末で確認する。
- どのアカウント、端末、SIMカードのデータを復元するのか確認する。
- 復元後に現在のデータが置き換わるか、公式の説明を読む。
iPhoneで削除した連絡先を戻す方法
iCloudに連絡先を保存していた場合、Apple公式では、タブレットまたはパソコンでiCloud.comを開き、「データの復旧」から連絡先のアーカイブを選んで復元できる場合があります。アーカイブとは、ある時点のデータを保存したものです。iPhoneだけで該当項目が見つからない場合は、無理に別のサイトへログインせず、タブレットまたはパソコンから公式のiCloud.comを開いてください。
Appleの案内では、復元前に現在の連絡先が保存され、選んだアーカイブで現在の連絡先が置き換えられます。復元後は、iCloudの連絡先を使っている端末にも反映されます。最近追加した連絡先が失われる可能性があるため、復元日時を確認してから実行します。
復元中は連絡先を編集せず、処理が終わるまで待ちます。必要なアーカイブがすぐに表示されない場合もあるため、何度も設定を変更せず、公式サポートの案内を確認してください。
Androidで削除した連絡先を戻す方法
Googleアカウントに保存されていた連絡先は、Googleコンタクトのゴミ箱から復元できる場合があります。Googleの案内では、ゴミ箱に移動した連絡先は通常30日以内であれば復元できます。端末に保存されていてGoogleアカウントに同期していなかった連絡先は、この方法では戻せないことがあります。
過去30日以内の状態に戻す「変更を元に戻す」機能を使える場合もあります。ただし、選んだ時点より後に追加した連絡先も元に戻るため、実行前に現在の連絡先をエクスポートしてください。
復元後に連絡先が表示されない場合は、連絡先アプリで選んでいるGoogleアカウントと表示範囲をもう一度確認します。
まだ見つからないときは、別の保存先を確認する
連絡先が見つからない場合は、古いスマホ、SIMカード、仕事用のMicrosoft 365やGoogle Workspace、連絡先を書き出したvCardファイルなども確認します。vCardは、連絡先を受け渡すためのファイル形式です。
通話履歴やメッセージに名前が表示されても、連絡先そのものが保存されているとは限りません。必要な相手が分かる場合は、本人に電話番号を確認する方法もあります。
会社のアカウントや管理端末を使っている場合は、管理者の設定で同期や復元が制限されていることがあります。個人向けの手順で変更せず、会社の管理者や端末メーカーの公式サポートへ相談してください。
パスワードや確認コードを聞かれても渡さない
連絡先の復元を名乗る電話、メール、SNSのメッセージで、Apple AccountやGoogleアカウントのパスワード、SMSで届く確認コードを求められても渡さないでください。復元は、端末の設定や公式サイトを自分で開いて行います。
「今すぐアカウントを確認しないと連絡先がすべて消える」などと急がせる案内は、詐欺の可能性があります。リンクを開く前に、公式アプリやブックマークからアカウント画面を開いて確認してください。
今日できる8つの確認
- 連絡先アプリの表示範囲を「すべて」や正しいアカウントにする。
- iPhoneはApple Account、AndroidはGoogleアカウントが以前と同じか確認する。
- iCloud連絡先、Google連絡先の同期がオンになっているか確認する。
- 端末、SIMカード、仕事用アカウントなど、保存先を分けて考える。
- 復元前に、現在残っている連絡先をエクスポートできるか確認する。
- iPhoneはiCloudのアーカイブ、AndroidはGoogleコンタクトのゴミ箱や変更履歴を確認する。
- アカウント削除、同期のオフ、連絡先アプリのデータ消去、初期化を急がない。
- パスワードや確認コードを、電話やメッセージで他人に渡さない。
連絡先が消えたように見えたら、まず「どのアカウントの、どの保存先を、どの表示条件で見ているか」を確認します。復元は、現在の連絡先が置き換わる可能性を理解してから行ってください。
スマホのバックアップ全般を見直すときは「スマホのバックアップと復元を確認する方法」、機種変更前の連絡先やデータを確認するときは「スマホの機種変更前に確認すること」も参考にしてください。
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