ニュースを見たら、通知を待つだけでよい?

問題:利用しているサービスで個人情報の流出がニュースになりました。しかし、自分にはまだメールや手紙が届いていません。まずどうしますか。

  1. 通知が届くまで何もしない
  2. ニュースだけで流出対象者だと判断し、知らない窓口へ連絡する
  3. 公式情報を確認し、使い回しパスワードなど先に防げる部分へ対応する

正解はCです。ニュースを見ただけで、自分が流出対象者だと確定するわけではありません。一方、個別通知が届くまでの間にも、被害を小さくする準備はできます。

最初に知っておきたいこと

個人情報流出とは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ログイン情報など、サービスが管理している情報が外部に出ることです。流出した情報の種類や対象者は、事業者の調査が進んでから発表されることがあります。

そのため、ニュースが先に報じられ、個別通知や公式サイトでの案内が後から更新されることがあります。個別通知が行われるか、いつ届くか、どの方法で案内されるかは、事案や事業者の対応によって異なります。通知を待つだけでなく、事業者の公式発表や問い合わせ窓口も確認します。

大切なのは、ニュースだけで自分が流出対象者だと断定しないことと、通知を待つだけで何もしない状態にしないことの両方です。

ニュースを見た直後にする5つの確認

  1. ニュースの見出しだけで判断しない。流出した可能性がある情報、対象期間、対象者、事業者の対応を確認します。
  2. サービスの公式サイトや公式アプリを直接開く。ニュース記事やSNSの投稿にあるリンクではなく、ブックマークや公式アプリからお知らせを探します。
  3. 公式のお知らせに更新日があるか確認する。第一報の後に、対象情報や問い合わせ窓口が追加されることがあります。
  4. 自分が利用していた期間を確認する。対象期間と登録期間が重なっているかを確認します。ただし、対象外と確定するまでは不審な連絡に注意してください。
  5. 問い合わせ先を保存する。事業者の公式ページ、問い合わせ番号、発表日を保存します。検索結果の広告や、SNSで紹介された連絡先はそのまま使いません。

流出情報の範囲や対象者がまだ発表されていない場合は、分からない部分を無理に推測しません。公式発表の更新を確認しながら、次の予防策を進めます。

通知を待つ間にできる4つの対策

1. 使い回しパスワードを重要なサービスから変更する

流出した可能性があるサービスと同じパスワードを、メール、通販、銀行、決済、SNSなどでも使っている場合は、優先順位をつけて変更します。パスワードの使い回しとは、複数のサービスで同じパスワードを使うことです。一つのサービスから漏れた情報が、別のサービスへの不正ログインに使われるおそれがあります。

新しいパスワードは、サービスごとに別のものにします。覚えきれない場合は、パスワード管理機能やパスワード管理アプリの利用を検討します。

2. 多要素認証を設定する

多要素認証とは、パスワードだけでなく、確認コードや認証アプリ、指紋・顔認証など、利用できる別の確認方法も組み合わせる仕組みです。パスワードが知られた場合でも、それだけではログインしにくくなります。

メール、決済、銀行、SNSなど、乗っ取られると被害が広がりやすいサービスから設定します。

3. 支払い方法と利用明細を確認する

クレジットカード情報や決済情報が対象になる可能性がある場合は、カード会社や金融機関の公式窓口を確認します。利用明細に身に覚えのない少額の請求がないかも確認してください。

カード会社からの連絡を装うメールやSMSも考えられます。届いた連絡のリンクからではなく、カード裏面の番号や公式アプリから問い合わせます。

4. 不審な連絡に備える

情報流出のニュース後に、「補償を受け取るための手続き」「本人確認」「アカウント保護」を装うメールやSMSが届くことがあります。ID、パスワード、暗証番号、認証コード、カード番号を入力しません。

届いた連絡が本物か確認したいときは、連絡に書かれたURLを開かず、公式サイトや公式アプリから同じ案内が出ているか確認します。

やってはいけないこと

個人情報流出のニュースをきっかけに、別の詐欺が始まることがあります。不安をあおり、急がせる連絡ほど、いったん画面を閉じて公式窓口から確認します。

個別通知が届いたら確認すること

事業者から通知が届いたら、次の項目を確認します。

メール本文のリンクを使うよう案内されていても、心配な場合は公式サイトを自分で開いて同じ案内を確認します。通知の内容が分からないときは、メールに返信せず、公式サイトに掲載された窓口へ問い合わせます。

通知を受け取った後の詳しい確認順は、個人情報流出のお知らせが届いたら|確認する内容と安全な対応も参考にしてください。

すでに不審な請求や不正ログインがあったら

  1. 不審なサービスのパスワードを、別の端末や公式アプリから変更する。
  2. 同じパスワードを使っていた他のサービスも変更する。
  3. 不正ログインの履歴、登録メールアドレス、電話番号、決済情報を確認する。
  4. カード会社や金融機関へ、公式窓口から連絡する。
  5. メール、SMS、画面、明細、事業者の発表を保存する。

金銭被害や詐欺が疑われる場合は、消費者ホットライン188や、警察相談専用電話#9110への相談も検討してください。

今日できる確認

この記事の確認に使った公式情報