「ダウンロードして開く」前に考える
問題:Chromeに「このファイルは危険な可能性があります」と表示されました。ファイルを開くために最初にすることはどれでしょう。
- 警告を無視して「保存」や「実行」を押す
- ファイルを送ってきた人に、別の方法で本当に送ったか確認する
- ファイル名を変更して開く
この記事では、Webサイトやメールから取得したファイルを例にします。危険性を完全に判定する方法ではなく、開く前に立ち止まるための確認手順です。
答え
基本は Bです。
警告が出たファイルは、送信者や入手先を別の方法で確認します。確認できない場合は、警告を無視して開かないでください。
Chromeは、マルウェアやウイルスの可能性があるファイル、見慣れないファイル、危険なサイトからのダウンロードなどを警告・ブロックすることがあります。警告がないから安全、警告があるから必ずウイルス、と単純に決めつけず、入手先と内容を確認します。
ダウンロード前に確認する4項目
確認項目 | 見るポイント | 判断できないとき |
|---|---|---|
入手先 | 公式サイトや、普段やりとりしている相手からのものか | メール内リンクを使わず、公式サイトや別の連絡手段で確認する |
ファイル名 | 依頼した内容と名前が一致しているか | 似た名前や二重拡張子に注意する |
ファイルの種類 | 文書なのか、アプリケーションやスクリプトなのか | プロパティや詳細表示で種類を確認する |
警告や操作指示 | 警告を無視する、マクロを有効にするなどの指示がないか | 操作を中断し、送信者や管理者へ確認する |
ファイル名と拡張子を見る
拡張子は、ファイル名の最後にある「.pdf」「.jpg」「.exe」などの部分です。拡張子だけで安全性を決められませんが、文書を受け取ったはずなのにアプリケーション形式になっていないかを確認できます。
- 文書を頼んだのに、実行形式のファイルになっていないか
- ファイル名が「請求書.pdf.exe」のように二重になっていないか
- パスワード付きZIPなど、内容が見えにくい形式になっていないか
- 送信者が「セキュリティのため保護を解除して」と指示していないか
安全か分からないファイルを、拡張子の変更や名前の変更で開こうとしないでください。
Chromeの警告が出たとき
- 警告の内容を読み、ファイルのダウンロードや実行をいったん止めます。
- 送信者やサービスの公式窓口に、別の方法でファイルを送ったか確認します。
- 必要なファイルなら、公式サイトから同じ資料を取得できるか確認します。
- 確認できない場合は、ダウンロードをキャンセルします。すでに保存されたファイルがある場合は、開かずにダウンロードフォルダーからごみ箱へ移動します。
Chromeの公式案内では、危険なダウンロードを自動的にブロックすることがあります。攻撃者が警告を無視するよう求める場合もあるため、「警告を消せば開ける」という説明だけで進めないでください。Chromeの「履歴から削除」は履歴だけを消す操作で、保存済みファイルは削除しません。
開いた文書に「マクロを有効化」と出たら
文書を表示するために「コンテンツの有効化」「マクロを有効にする」などを求められた場合は、すぐに押さずに操作を止めます。文書の内容が見えないことを理由に、保護機能を解除するよう求めるファイルには注意してください。
業務で必要なファイルなら、送信者に電話や社内チャットなど別の方法で確認します。個人で判断できない場合は、家族や職場の管理者に相談します。
もし開いてしまったら
- ファイルを閉じ、表示された指示に従って追加操作をしない。
- ID・パスワード・カード番号・認証コードを入力していないか確認する。
- 入力した場合は、公式アプリや確認済みの公式サイトからパスワードを変更する。
- セキュリティソフトやOSの保護機能を最新の状態にして、端末を確認する。
- 職場の端末なら、自己判断で削除せず管理者や担当窓口へ連絡する。
実行形式のファイルを実行した、またはマクロを有効にした場合は、ネットワーク接続を切るなど、所属先の対応手順に従い、管理者や公式サポートへ直ちに相談します。証拠になるファイルを自己判断で削除しないことも大切です。
不審なファイルを開いた後に、画面に電話番号や「ウイルスに感染した」という警告が出ても、その番号へ電話しないでください。偽のウイルス警告とサポート詐欺の可能性があります。
今日のポイント
- 警告が出たファイルは、いったん開くのを止める。
- 入手先、送信者、ファイルの種類、操作指示を確認する。
- 拡張子の変更や警告の無視で、安全になるわけではない。
- マクロや保護機能の解除を求められたら、別の方法で確認する。
この記事の確認に使った公式情報