本人確認書類を撮影したら、そのまま保存して大丈夫?
問題:サービスの本人確認で運転免許証をスマホ撮影します。撮影前に確認することとして、安全なのはどれでしょう。
- 依頼元の公式サイト、必要な書類、保存先を確認する
- メールやSMSのリンク先なら、どのサイトでもすぐ撮影する
- 撮影した画像を写真アプリやSNSに残しておく
答えは Aです。本人確認書類には、氏名、住所、生年月日、顔写真などの重要な情報が含まれます。撮影前に、送る相手と保存場所を確認します。
スキャンは、紙の書類を画像やPDFにする機能
スキャンは、カメラで紙の書類を読み取り、画像やPDFとして保存する機能です。iPhoneの「メモ」では、スキャンした書類がメモ内のPDFとして保存されます。Googleドライブのアプリでも、書類をスキャンしてPDFとして保存できます。
スキャン自体が危険という意味ではありません。問題は、偽サイトへアップロードする、共有設定が広い場所へ保存する、必要がなくなってもコピーを残す、といった扱いです。
撮影前に、依頼元と入力先を確認する
- 本人確認を求めている会社やサービス名を確認する。
- メールやSMSのリンクではなく、公式アプリや確認済みの公式サイトから手続きを開く。
- アドレスバーのドメイン、会社名、プライバシーに関する説明、必要な書類を確認する。
- 本人確認書類の表面だけか、裏面やセルフィーも必要かを確認する。
- 送信先、利用目的、保存期間、問い合わせ先が確認できない場合は、撮影・送信を中止する。
本人確認書類の写真やメールアドレスを偽サイトへ入力させる手口もあります。URLの確認方法は「メールやSMSのURLを確認する方法」、オンライン本人確認の基本は「オンライン本人確認を使う前に」も参照してください。
スキャンした書類は、どこに保存されたか確認する
保存先の例 | 確認すること |
|---|---|
写真アプリ | カメラロールや最近削除した項目に残っていないか |
メモアプリ | メモがiCloudなどで同期・共有されていないか |
Googleドライブなどのクラウド | ファイルの共有相手、リンク共有、ゴミ箱を確認する |
ダウンロード・ファイル | 端末内のPDFや一時ファイルとして残っていないか |
保存先を一つ確認して終わりにしません。スキャンした書類を別のアプリへ共有した場合、コピーが複数の場所に残ることがあります。
iPhoneの「メモ」でスキャンすると、メモ内にPDFが保存される
- メモアプリで新しいメモを開く。
- 添付ボタンから「書類をスキャン」を選ぶ。
- 書類の四隅を確認し、必要なページだけを残す。
- 保存されたPDFを開き、内容と保存先を確認する。
- 本人確認が終わり、保管が不要なら、メモと「最近削除した項目」を確認して削除する。
メモがiCloudと同期している場合は、同じApple Accountの他の端末やiCloud.comから見られることがあります。必要な期間だけ保存し、共有メンバーや同期先も確認します。
Android版Googleドライブでスキャンすると、クラウドの保存先と共有を確認する
以下はAndroid版Googleドライブの例です。iPhone版ではスキャンの入口や保存画面が異なる場合があるため、実際の画面とGoogle公式ヘルプを確認します。
- Googleドライブアプリでスキャンした書類を開く。
- ファイル名、保存フォルダ、共有相手を確認する。
- 「リンクを知っている全員」など、広い共有設定になっていないか確認する。
- 本人確認後に不要ならファイルを削除し、ゴミ箱からも削除する。
- 別の端末や写真アプリにコピーしていないか確認する。
Googleドライブのスキャン機能は、スキャンした書類をPDFとしてドライブに保存します。保存先がクラウドの場合、端末から消しただけではクラウドのファイルが消えないことがあります。
本人確認が終わったら、不要なコピーを整理する
- アップロード先のサービスに、再提出や保管が必要か確認する。
- 必要がなければ、写真、メモ、PDF、クラウド、ダウンロード、最近削除した項目を確認する。
- 共有リンクを作った場合は、リンクを無効にする。
- メールやメッセージで送った場合は、相手側に残るコピーがあることを前提にする。
削除前に、正規のサービスが保管を必要としていないか確認します。契約や法令により保存期間が決まっている場合は、サービスの公式案内に従います。
撮影・送信してしまった先が怪しい場合の対処
- そのページを閉じ、追加の入力や送信をしない。
- 偽サイトにパスワードを入力した場合は、公式サイトからパスワードを変更する。
- 本人確認書類の画像を送った場合は、サービスの公式窓口へ送信先と時刻を伝える。
- カードや銀行情報も入力した場合は、カード会社や銀行へ相談する。
- 画面、URL、メール、送信記録を保存し、必要に応じて公的な相談先へ相談する。
相手から「削除するための手数料」「確認のための認証コード」を求められても、メールやSMSのリンクから追加操作をしません。
今日できる3つの確認
- 本人確認を始める前に、公式アプリ・公式ドメイン・利用目的を確認する。
- 撮影後に、写真、メモ、クラウド、PDFの保存先と共有設定を確認する。
- 手続きが終わったら、不要なコピーと共有リンクを整理する。
本人確認書類は「撮影して送信したら終わり」ではありません。どこに保存され、誰が見られ、いつ削除できるかまで確認します。
この記事の確認に使った公式情報