パソコンを初期化する前に、先に確認することは?
問題:新しいパソコンを買ったので、古いパソコンをすぐ初期化して譲ろうとしています。安全な順番はどれでしょうか。
- 古いパソコンを初期化してから、必要なファイルを探す
- 新しいパソコンでファイルとアカウントを確認し、サインアウトしてから古いパソコンを初期化する
- ごみ箱を空にすれば、アカウントやブラウザの情報もすべて消える
答えは Bです。初期化すると、古いパソコンにしかないファイルや、ログイン確認に使う情報を取り出せなくなることがあります。先に移行と確認を終わらせます。
ファイルを削除するだけでは、手放す準備にならない
デスクトップのファイルを削除したり、ごみ箱を空にしたりしても、ブラウザのログイン状態、メール、クラウドの同期、アカウント情報が残っていることがあります。
パソコンを売る、譲る、下取りに出す、リサイクルする場合は、まず必要なデータをバックアップし、使っていたアカウントや同期を解除し、最後にOSの初期化を行います。初期化の方法はWindowsとMacで異なります。
「初期化」は、パソコンを購入時に近い状態へ戻す操作です。画面の表示や設定は機種・OSのバージョンで異なるため、メーカーやMicrosoft、Appleの公式手順を確認します。
初期化前に確認するもの
確認するもの | 確認する内容 |
|---|---|
ファイル | 写真、文書、動画、メール、年賀状データなどを新しい保存先で開けるか |
ブラウザ | ブックマーク、保存したパスワード、同期設定を新しい端末で確認したか |
アカウント | Microsoft Account、Apple Account、Google、メールなどのログイン方法を確認したか |
認証 | 二段階認証、認証アプリ、パスキー、バックアップコードを新しい端末で使えるか |
外部機器 | USBメモリ、外付けドライブ、プリンター、Bluetooth機器を取り外したか |
ソフトウェア | 有料ソフトやライセンスを、新しい端末へ移す手順を確認したか |
クラウドに保存したつもりでも、同期が止まっていたり、別のアカウントに保存されていたりすることがあります。新しい端末でファイルを実際に開いて確認し、重要なデータは別の保存先にもコピーします。
サインアウトするアカウントを整理する
初期化前に、古いパソコンで使っていたアカウントを整理します。サービスによっては、端末からサインアウトするだけでなく、アカウントの端末一覧から古いパソコンを削除する必要があります。
- Microsoft Account、Apple Account、Googleアカウント。
- メール、クラウドストレージ、ブラウザの同期。
- オンライン会議、チャット、ネット通販、決済サービス。
- 有料ソフト、動画配信、音楽配信などのライセンス。
- パスワード管理ソフトや認証アプリ。
ブラウザに保存したパスワードを、ファイルのようにコピーして持ち出す必要はありません。新しい端末でパスワード管理サービスやアカウントにログインできることを確認してから、古い端末の同期とログイン状態を解除します。
Windowsを手放す場合は「すべて削除する」を選ぶ
Microsoftの公式案内では、Windowsの「このPCをリセット」には、個人ファイルを残す方法と、すべて削除する方法があります。売却・譲渡・リサイクルなどで手放す場合は「すべて削除する」を選び、「データの消去」が表示される場合は有効にします。データの消去は、削除したファイルを他の人が復元しにくくする機能ですが、政府や業界のデータ消去基準を満たすものではありません。会社や学校の端末、機密情報を扱った端末は、管理者や専門業者の手順を優先します。
- 必要なファイルをバックアップし、新しいパソコンで開けることを確認する。
- Microsoft Account、ブラウザ、クラウド、ソフトウェアからサインアウトする。
- 「設定」から「システム」>「回復」>「PCをリセット」を開く。
- 「すべて削除する」を選び、「データの消去」が表示される場合は有効にする。
- リセットが終わるまで、電源を切ったり手動で再起動したりしない。
端末が暗号化されている場合は、BitLocker回復キーが必要になることがあります。初期化前に、Microsoftの公式案内で必要なキーや設定を確認します。会社や学校のパソコンは、管理者の手順を優先します。
Macを手放す場合は、機種とmacOSに合う消去方法を選ぶ
Appleシリコン搭載Mac、またはT2セキュリティチップ搭載Macで、macOS Monterey 12以降を使っている場合は、「すべてのコンテンツと設定を消去」を利用できることがあります。利用できないMacでは、Appleの案内に従ってサインアウト、消去、macOSの再インストールを行います。
- Time Machineなどで必要なファイルをバックアップする。
- Apple Account、iCloud、メッセージなどからサインアウトする。
- 「システム設定」または「システム環境設定」で、消去方法を確認する。
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」が使える場合は、画面の指示に従う。
- 使えない場合は、Apple公式のmacOS復旧とディスク消去の手順を確認する。
消去後に設定アシスタントが表示されたら、次の所有者のために設定を続けず、電源を切ります。Apple Accountや「探す」に古いMacが残っていないか、別の端末から確認します。
初期化後に確認すること
初期化が終わったら、以前のファイルやアカウント画面が表示されず、最初のセットアップ画面になっていることを確認します。確認のために、もう一度自分のアカウントへログインしないでください。
- 電源を入れると、最初のセットアップ画面が表示される。
- 自分の名前、写真、メール、ブラウザの履歴が表示されない。
- USBメモリ、外付けドライブ、SDカードが残っていない。
- アカウントの端末一覧から古いパソコンを削除した。
- 売却・譲渡・回収の受付記録や伝票を保存した。
会社や学校の端末は、自己判断で初期化せず、管理者へ返却方法を確認します。廃棄する場合も、自治体、メーカー、回収事業者の案内に従い、個人情報を含む記憶装置の扱いを確認します。
手放す前の順番
- バックアップを作る。
- 新しい端末でファイル、ログイン、認証を試す。
- アカウント、同期、ソフトウェアのライセンスを解除する。
- WindowsまたはMacの公式手順で初期化する。
- 最初のセットアップ画面と、アカウント一覧からの削除を確認する。
「ごみ箱を空にする」だけでは、パソコンを安全に手放す準備になりません。先に移行とログイン確認を終え、公式の初期化手順を使います。
スマホを売る・譲る前の確認は「スマホを手放す前にやること」、バックアップの考え方は「スマホのバックアップと復元を確認する方法」も参照してください。
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