コピーした認証コードは、どこに残っている?
問題:ログイン用の認証コードをコピーして貼り付けました。入力後にすることとして、安全なのはどれでしょう。
- クリップボードの履歴や固定項目を確認し、不要なコードを消す
- 認証コードをメモ帳やSNSの下書きに保存する
- 他の人が使えるように、コードを共有クリップボードへ送る
答えは Aです。クリップボードは、コピーした文字や画像を一時的に置く場所です。キーボードアプリや端末の機能によっては、履歴や固定項目として残ることがあります。
クリップボードは、画面に見えなくても情報の置き場所
クリップボードは、文章や画像などをコピーしたときに、貼り付けるまで一時的に保持する仕組みです。パスワード、認証コード、住所、銀行口座、個人番号などをコピーすると、その情報が履歴や別のAppleデバイスに残る場合があります。
保存期間や削除方法は、iPhone、Android、Windows、Mac、キーボードアプリによって違います。コピーしただけで、すぐ第三者に見られるという意味ではありません。ただし、共有端末や複数端末で同期を使う場合は、どこへコピーされるかを確認します。
認証コードやパスワードは、コピーする前に入力先を確認する
- 公式アプリを自分で開くか、確認済みの公式サイトを開く。
- ログイン先のドメインと、いま表示されている画面を確認する。
- 必要なときだけコードをコピーし、入力欄へ貼り付ける。
- 入力後、クリップボードの履歴・固定項目・他の端末への共有状態を確認する。
メールやSMSのリンクから開いたページへ、認証コードやパスワードを貼り付けません。認証コードを誰かに教えるよう求められても、教えないでください。フィッシングの見分け方は「メールやSMSのURLを確認する方法」、2段階認証の基礎は「2段階認証とは?」も参照してください。
AndroidのGboardでは、クリップボード履歴と固定項目を確認する
- 文字を入力できるアプリを開き、キーボードを表示する。
- キーボード上部のクリップボードアイコンをタップする。
- 認証コードやパスワードなど、不要な項目を削除する。
- 「固定」に保存した項目があれば、長押しして固定を解除または削除する。
GoogleのGboardヘルプでは、コピーした情報を後で使うために固定できると説明されています。固定した情報は通常の一時的な履歴より長く残る可能性があるため、認証コードやパスワードを固定しないようにします。端末メーカーのキーボードを使っている場合は、そのキーボードの公式説明を確認します。
iPhone・iPadでは、他のAppleデバイスへの共有も確認する
Appleのユニバーサルクリップボードを使うと、同じApple Accountでサインインした近くのMac、iPhone、iPadなどへ、コピーした内容を貼り付けられます。Bluetooth、Wi-Fi、Handoffなどの条件がそろうと動作します。
- コピーした情報を入力したら、別のMacやiPadに貼り付けられる状態になっていないか確認する。
- 共有したくない端末が近くにある場合は、不要な内容を上書きするために、機密情報ではない短い文字をコピーする。
- 使っていない端末や家族の端末が同じApple Accountに入っていないか、デバイス一覧を確認する。
- 端末を手放した場合は、Apple Accountからサインアウトまたは削除する。
ユニバーサルクリップボードは便利な連係機能ですが、同じApple Accountを使う端末すべてへ情報が渡る可能性を理解して使います。共有先を制限したい場合は、Apple AccountやHandoffの設定を公式案内に従って見直します。
パソコンや共有端末でコピーしたときの注意
- 公共のパソコンや他人の端末で、パスワードやカード番号をコピーしない。
- やむを得ず入力した場合は、貼り付け後に機密情報ではない文字をコピーして上書きする。
- ブラウザやアプリに情報を保存しない。
- 作業後はアカウントからログアウトし、端末に自分の情報を残さない。
上書きだけで完全に削除できるとは限りません。クリップボード履歴、固定項目、同期機能、入力したアプリの履歴も確認します。共有端末でアカウントを使った場合の確認は「ログイン中の端末を確認する方法」も参考にしてください。
認証コードを貼り付けるときの安全な順番
- 自分で開いた公式アプリまたは公式サイトであることを確認する。
- 認証コードを受け取ったサービス名と、いまログインしようとしているサービスが一致するか確認する。
- コードを一度だけ入力する。
- ログイン後、クリップボードの履歴や固定項目を確認する。
- 身に覚えのないログインなら、公式のセキュリティ画面からセッションを終了し、パスワードを変更する。
認証コードは、入力するためだけの一時情報です。スクリーンショット、メモ、メール、SNSの下書きなどに残さないでください。
今日できる3つの確認
- キーボードのクリップボードを開き、履歴と固定項目に機密情報が残っていないか確認する。
- 同じApple Accountで使っている端末や、共有端末へのクリップボード同期を確認する。
- 認証コードやパスワードは、公式画面で必要なときだけコピーし、入力後に履歴を削除する。
端末やキーボードによって削除方法は違います。画面に「クリップボード」「履歴」「固定」が見当たらない場合は、端末メーカーやキーボードアプリの公式ヘルプで確認します。
この記事の確認に使った公式情報